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雅の『おひなさま』展へ

まもなく迎える桃の節句。女性ならいくつになっても心浮き立つお祭りです。今回は稀少な雛人形を一堂に集めた催しをご紹介します。

お顔も衣装もさまざまに。江戸〜昭和のお雛様
嵯峨鳥居本にある「博物館さがの人形の家」。ここで毎年多くの人が訪れるのが「雅の『おひなさま』展」。今年は2月23日から始まり、江戸から昭和にかけてつくられた雛人形が並びます。
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▲京の職人の手による室町雛(江戸時代後期作)
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▲古今雛(京都製・江戸時代後期作)

王朝貴族たちの間で幼児の守りとして枕もとに置かれた天児(あまがつ)や這子(ほうこ)をはじめ、座り雛の原形ともいわれる室町雛や、江戸時代中期、人々の暮らしが豊かになったことを象徴するかのように豪華になった享保雛や古今雛など、時代ごとの文化を人形の姿から読み取ることができます。
数百年の時を経て現代に伝えられた人形たち。どんな女の子たちが愛でたのでしょうか。

嵯峨人形やからくり人形が並ぶ常設展も
古人形専門の博物館として知られる同館では雛人形はもちろんのこと、全国各地の人形約20万点を所蔵。なかでも京都で制作された人形およそ4000点が国の登録有形民俗文化財に指定されています。
古都を代表する「御所人形」をはじめ、その絢爛美麗さから人形の王様と呼ばれる「嵯峨人形」、ロボットのルーツともいわれる「座敷からくり人形」、各地の風土と風習を織り交ぜて作られた「郷土人形」なども常時展示され、さまざまな工芸美を楽しめます。
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敷地内には茶室のほか、珍しい菱形の東屋があり、愛らしい人形たちとあわせて早春の嵯峨の風情を楽しんでみてはいかがでしょう。


博物館 さがの人形の家 雅の『おひなさま』展
◆会期:2月23日(土)〜4月15日(月)
◆住所:京都市右京区嵯峨鳥居本佛餉田町12
◆開館時間:9:00〜17:00
◆観覧料:大人800円、中・高校生500円、小学生200円
◆アクセス:JR「嵯峨嵐山」駅または京福電鉄「嵐山」駅から徒歩約15分、阪急電鉄「嵐山」駅から徒歩約20分ほか
◆お問い合わせ先:
TEL.075-882-1421

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