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安井金比羅宮 櫛まつり

秋の京都は祭事が目白押し。なかでも、女性たちの華やかな時代風俗行列で知られるのが安井金比羅宮の「櫛まつり」です。

櫛やかんざしに感謝を込めた「櫛供養」
花街の趣をいまに伝える祇園。“都をどり”で知られる祇園甲部歌舞練場にほど近いところに、安井金比羅宮はあります。
境内北側にある櫛塚(久志塚)は、使い古した櫛を供養するために建てられたもので、毎年9月の第4月曜に「櫛まつり」が行われます。
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今年の開催は9月24日(月)。午後1時から櫛供養式典が執り行われ、奉納舞として“黒髪”が舞われたあと、さまざまな時代の髪型と装束の女性たちが神社から出発し、祇園界隈を練り歩きます。

女性の髪と装束が織りなす 時代絵巻
古墳時代の美豆良(みずら)から始まり、平安時代の白拍子、鎌倉時代の市女笠(いちめがさ)姿や、元禄勝山、島田、円山鬢(びん)など江戸時代の時々に流行した髷(まげ)姿の女性たち、そして現代の舞妓さん・芸妓さんまでが続くようすは、まるで女性だけの時代祭を思わせる絵巻行列。しかも、各時代の伝統の髪型はすべて地髪で結われています。
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お祭りを主催する京都美容文化クラブは櫛塚の建立にあたって発足した団体で、市内の美容院の先生方がお祭りの髪と着付けを担当しています。

悪縁を断ち、良縁を結ぶ神様
当日には、一般からの櫛供養も受け付けていて、使わなくなったり、折れてしまった愛用の櫛を持参すればあわせて供養してもらえます。
また安井金比羅宮といえば、NHKの大河ドラマ「平清盛」にも登場した崇徳天皇が主祭神。政変のために流罪になった崇徳天皇が讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切って参籠したことにちなみ、安井金比羅宮は“断ち物”の祈願所として信仰されてきました。悪縁を断ち、良縁を結ぶ神様として全国からたくさんの女性たちが訪れます。

大河ドラマの舞台・六波羅にも近い安井金比羅宮へ、この機会に足を運んでみませんか。


安井金比羅宮 櫛まつり
◆日時:9月24日(月)
13:00〜櫛供養式典
14:15〜時代風俗行列
◆場所:安井金比羅宮
京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70
◆アクセス:京阪「祇園四条」駅より徒歩約15分、市バス「東山安井」より徒歩約1分
◆お問い合わせ先:
京都美容文化クラブ事務局(ミナミ美容室)
TEL.075-561-2277

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