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「京丹後七姫伝説」を訪ねて

古代より大陸からの玄関口として栄えた丹後半島は数々の伝説が残る地。今回は「京丹後七姫」と呼ばれるヒロインたちゆかりの地をご紹介します。

日本最古の羽衣伝説
昔話でおなじみの天女の羽衣。峰山町の磯砂山(いさなごさん)は日本最古の羽衣伝説の発祥地とされています。中腹には天女が水浴びをしたという「女池」があり、山頂は天橋立や大江山まで見渡せるビュースポット。ふもとにある乙女神社にお参りすれば美しい女の子が授かると伝えられています。
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天女は稲作や養蚕、酒造りを人々に教えたとも言われ、大陸文化が丹後半島から日本へもたらされたことを象徴する伝説ともいえます。

聖徳太子の母・間人皇后と難読地名「間人」
丹後温泉で知られる丹後町間人(たいざ)。この難読地名の由来となったのは、聖徳太子の母・穴穂部間人(あなほべのはしうど)皇后です。飛鳥時代、都の争乱を避けて太子とともにこの地に身を寄せた皇后は、帰京の折、里人たちの手厚いもてなしのお礼にと自らの名をこの地に贈ります。それを畏れ多いと考えた里人は皇后の御退座(ごたいざ)にちなみ、間人を“たいざ”と読むことにしたそうです。
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奇岩がそびえる景勝地・後ケ浜には皇后母子像が立ち、近くにある丹後古代の里資料館ではこの地の歴史や伝説を詳しく知ることができます。
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▲丹後古代の里資料館

静御前の生まれた故郷
NHK大河ドラマ『平清盛』で注目を集める平家物語。その悲劇のヒロインといえば静御前です。網野町磯に生まれた静御前は、都でも屈指の白拍子となり、牛若丸こと源義経の側室になります。
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平家滅亡後、義経と生き別れたあとは出家して故郷に庵を結びました。磯には静御前を祀る静神社があり、そこから遊歩道で繋がる展望台は能舞台風。日本海を一望することができます。

ほかにも京丹後には、絶世の美女・小野小町(大宮町)、浦島伝説の乙姫(網野町)、明智光秀の娘・細川ガラシャ(弥栄町)、丹波の国王の妻・川上摩須郎女(かわかみのますのいらつめ・久美浜町)のゆかりの地が点在しています。
山海の幸がひときわ美味しくなる秋の丹後半島。伝説の地を訪ねて、ヒロインたちの物語に思いを馳せてみませんか。

京丹後七姫伝説
●【羽衣天女】磯砂山
アクセス:北近畿タンゴ鉄道「峰山」駅より車で約15分

●【間人皇后】母子像
アクセス:北近畿タンゴ鉄道「峰山」駅より車で約20分

●【静御前】静神社
アクセス:北近畿タンゴ鉄道「網野」駅より車で約10分

◆お問い合わせ先:
京丹後市観光協会
TEL.0772-62-6300
◆HP:
http://www.kyotango.co.jp/

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