おでかけ情報 - Foret

祇園祭 ご利益めぐり

祇園囃子が聞こえてくるといよいよ京都は夏本番。豪華絢爛な山鉾巡行で知られる祇園祭ですが、そのご利益も実にさまざま。祭をもっと楽しむための、とっておきの情報をご紹介しましょう。

蘇民将来の子孫なり
祇園祭は約1100年前に都で大流行した疫病を払うために始まった神事。各山鉾町では7月14日の宵々山あたりから粽(ちまき)が授けられ、厄除け祈願として家々の玄関先に飾られます。
写真
粽を見ると「蘇民将来子孫也」と書かれた護符が付けられていますが、これには伝説があります。その昔2人の兄弟のところへ1夜の宿を求めて訪れた旅人がいました。兄で裕福な巨旦(こたん)将来は冷たく追い返しますが、弟で貧しい蘇民将来は精一杯もてなします。実は旅人は八坂神社の祭神でもあるスサノオノミコトで、やさしい蘇民へのお返しにと、彼の子孫を代々疫病から守ると約束したのだとか。そこで玄関に「私は蘇民の子孫です」と掲げておけばスサノオノミコトが疫病から守ってくれるというわけです。

山鉾町の「お授け」と、無言詣
残念ながら祇園祭の粽は食べることができませんが、山鉾ごとにさまざまな伝説・伝承があり、護符やお守りが授けられています。例えば八幡山で人気が高いのは八幡様のお使いとされる鳩をかたどった「鳩笛」や「鳩鈴」。その音色は子どもの夜泣きを封じてくれるといわれています。ほかにも安産の腹帯や学業成就、雷除のお守りなどを求めて宵山をそぞろ歩くのも楽しいものです。
写真
また、四条寺町の御旅所に八坂神社の神輿が鎮座する7月17日から24日。この間、ひと言も口をきかず毎晩欠かさず四条大橋から鴨川を渡って御旅所へお参りすれば、願いごとが叶うといわれ、この風習は「無言詣」と呼ばれています。
写真
さまざまな「ご利益」を授かりに、今年はゆっくり祇園祭を楽しんでみませんか。


祇園祭
◆日程:
宵 山……7月14日〜16日
山鉾巡行…7月17日
神幸祭……7月17日
還幸祭……7月24日 ほか
◆山鉾巡行有料観覧席についてのお問い合わせ先:
京都市観光協会
TEL.075-752-7070

エコイベント情報はコチラ
最上部に戻る▲
トップページに戻る▲
(C) KYOTO TOYOPET