おでかけ情報 - Foret

篝火ゆらめく 宇治川の鵜飼

京都・宇治といえば、世界遺産の平等院に代表されるように、平安貴族たちがこぞって別邸を建てた景勝地。『源氏物語 宇治十帖』の舞台にもなっていて、歴史の香りがただよう街です。
なかでも、殿上人たちが興じた風雅な船遊びを今に伝えるのが、夏の風物詩「宇治川の鵜飼」です。

篝火ゆらめく 優美な船遊び
写真
鵜を操ってアユなどの魚を獲る「鵜飼」は、古くは中国やヨーロッパなどでも見られた漁法。日本でも『日本書紀』に記述があるほど長い歴史をもち、宇治のほかに嵐山や岐阜の長良川などで受け継がれています。
夕闇が近づくころ、塔の島の対岸から和船に乗り込んでまずは下流へ。岸辺に連なる料亭の灯を眺めながらしばし遊覧を楽しみ、船がゆっくり折り返すと川面にゆらめく篝火が見えてきます。
船上で鵜を操る鵜匠は、風折烏帽子に腰蓑という古式ゆかしい装束。炎に照らされて浮かびあがるその姿を見詰めていると、まるでタイムスリップしたかのような心地になってきます。

女性鵜匠の活躍も見どころ
鵜飼では、篝火の光に集まってくるアユを鵜を使って捕獲します。観覧船の目の前で、鵜たちがすばやく水中に潜り、バシャリ!と水しぶきを上げながら姿を現す様子は大迫力。
写真
自在な綱さばきで鵜を操る鵜匠のなかには女性の姿も。宇治川は2人の女性鵜匠がいることでも全国に知られ、その活躍が注目されています。
昼間は平等院や源氏物語ミュージアムなどを巡り、夕刻からは鵜飼を楽しんで、1日たっぷりと平安の雅に触れてみるのはいかがでしょうか?


「宇治川の鵜飼」
◆開催日:2012年6月16日(土)〜9月23日(日)
◆受付時間:
6月16日(土)〜8月31日(金)受付…18:00/出船…19:00
9月1日(土)〜9月23日(日)受付…17:30/出船…18:30
※臨時休業あり
◆乗船場所:宇治公園中の島喜撰橋畔
◆乗船料:
乗合船/大人1,800円、小学生900円
貸切船/10人乗り25,000円〜
◆アクセス:JR「宇治」駅下車 徒歩15分・京阪「宇治」駅下車 徒歩10分
◆お問い合わせ先:
宇治市観光協会
TEL.0774-23-3334
◆ご予約・お問い合わせ先:
宇治川観光通船
TEL.0774-21-2328

※荒天や天瀬ダム放流による増水時は中止になる場合があります。確認のうえ、お出かけください。

エコイベント情報はコチラ
最上部に戻る▲
トップページに戻る▲
(C) KYOTO TOYOPET