間近に迫った大型連休。端午の節句といえば菖蒲（ｼｮｳﾌﾞ）や杜若（ｶｷﾂﾊﾞﾀ）などｱﾔﾒ科の花々が見ごろ。そこで今回はｱﾔﾒの名所で「花の寺」とも呼ばれる得淨明院をご紹介します。

知恩院西の得淨明院は、信州･善光寺の京都別院として開山された尼寺。境内のｱﾔﾒは善光寺から株分けされたものが始まりといわれ、早咲きの「一初（いちはつ）」が約200本。ほかにﾄﾞｲﾂｱﾔﾒなど1000本以上もの花が咲き誇ります。

本堂下には、これも善光寺と同じく戒壇と呼ばれる回廊がつくられていて、特別公開では「戒壇めぐり」のお参りもできます。

期間中は書家の吉川壽一氏による「SHO 書 ingARTIST 吉川壽一　出会いを愛でるKYOTO京都展」を特別展示。
公開最終日の5月13日（日）には白天龍王祭が行われ、午前10時から境内の白天龍王社（下写真）で式包丁が奉納されます。

また5月19日(土)午後5時からは、万華鏡が投影される幻想的な雰囲気のなかｳﾞｧｲｵﾘﾆｽﾄ･斎藤ｱﾝｼﾞｭ玉藻さんによる「一初ｺﾝｻｰﾄ」も開催。事前申し込み制で2000円、食事付きは7000円です。ぜひ誘いあっておでかけください。

得淨明院「戒壇めぐりといちはつ鑑賞会」

◆特別公開期間:4月29日（日）〜5月13日（日）
◆拝観時間:9:30〜16:00
◆拝観料:特別公開500円 ※通常300円
◆住所:京都市東山区新橋通大和大路東入ﾙ3丁目林下町459
◆ｱｸｾｽ:市ﾊﾞｽ「知恩院前」下車、徒歩約5分
◆お問い合わせ先:
TEL:075-561-3767
地図はｺﾁﾗ