私たちがつくっています!
民宿 井筒屋
京都府宮津市
身が締まり脂の乗った寒ぶりを使用
伊根のぶりしゃぶセット
鍋にさっとくぐらせた半生のぶりは、甘い脂がとろけて絶品。
さっぱりポン酢でお召し上がりください。
セットにはぶりのアラも付いており、シメの雑炊までぶりの旨味をお楽しみいただけます。
<内容>
4人前の内容となります。
ぶりの刺身 40切/ぶり幽庵焼き 切り身4切/ぶりのアラ 200g前後/だし昆布 1枚
※漁の状況により内容を変更させて頂く可能性があります。
私たちが皆さんの現在を
インタビューしてきました
いま
京都トヨペット 営業本部
加藤 義和、竹岡 三恵
Interview
生産者インタビュー
宮津の海辺でお話を伺った小嶋海平さん・一代さんご夫婦
■自分で民宿を継いでやっていくのが楽しいかなと思ったのがきっかけ
― 「井筒屋」について教えてください。
海平さん:昭和51年(1976年)創業の民宿で、僕は2代目になります。
祖父母が始めて、父は僕が3歳のときに亡くなっていて、代を飛ばして僕が跡を継ぎました。
― 民宿をやる前から代々こちらに住まわれてたんですか?
海平さん:そうですね、曽祖父、祖父の代までは農家だと思います。
一代さん:蚕を飼っていて機織りをしていたとか、牛を飼ってたとかよく言っているので、そういういろんなことをしていて、おじいちゃん仲間たちで急に「民宿がくるぞ」となったらしくて、ここ一帯、ほぼみんなが民宿を始めたそうです。
その後どんどん後継者がいなくてやめていって、いまではうちとあと1軒、民泊されてるところがあるだけになりました。
― なるほど。海平さんはもともと民宿を継ごうと思われていたんですか?
海平さん:「継げ」とは小さい頃から言われてたんですけど、そこまで本気で考えていたわけではないんです。
僕も妻も京都と大阪で演劇をしてまして、そこが解散になったので、演劇には区切りをつけて、実家に帰ろうと思ったんです。
田舎なので就職口も少ないし、それなら自分で民宿を継いでやっていくのが楽しいかなと思ったのがきっかけです。
― おじいさま、おばあさまは喜ばれましたか。
海平さん:祖父母も高齢だったので、本当に仲のいい常連さんだけを素泊まりで泊めるというような状態で、やめるとずっと言っていた中だったので、たぶん驚いたと思います(笑)。
― そうだったんですね。継いでみてどうでしたか?
海平さん:もともとやめるつもりで、お客さんにも「もうできない」と断っていたので、今までついてくれていたお客さんももうほとんどいないし、常連さんも高齢化でなかなか来れなくなっていたんです。
お客さんもいなくて仕事にならないから「どうしよう」という感じはありましたね。
― 新しいお客さんを開拓するために始めたことなどありますか?
海平さん:いまはお客さんに食べてもらうご飯も出すんですけど、もともと料理は全然したことがなかったんです。
地元の料理屋さんから「お客さんがいないときはうちで働いてくれへんか」という声をかけていただいたので、そこで料理の修行をさせてもらいました。
その間に、きてもらったお客さんを固定客にしていくみたいなところから始まって、それから「Airbnb」を始めました。
― 「Airbnb」を使い始めて、いかがでしたか?
海平さん:そのころ伊根がけっこう観光に力を入れていて、外国人のお客さんもけっこう来てるというのがあったんです。
それで「Airbnb」でうちを見つけたお客さんが増えてきて、そこから観光が目的でうちにきてくれる方とか、世代的にも若い方が泊まりにきてくれるようになって、少しずつお客さんが増えてきたという感じですね。
■最初は友だちもいない。紹介で友達がどんどん増えていった感じ。
― 一代さんはもともと別の土地のご出身だそうですね。
一代さん:わたしは大阪市内の出身です。
ここに来るまでずっと大阪で、夫がわたしの劇団に客演にきたのが知り合ったきっかけですね。
夫が先に宮津へ戻ってきて、準備が整ってからわたしもこちらに来まして、その頃に結婚しました。
― 知らない土地ということで、抵抗はありましたか。
一代さん:むちゃくちゃありました(笑)。
コンビニはないですし、24時間空いているお店もないですし、電車が通ってないですし、外食もできないし、なにもかもが全然違うので。 ここにきて祖母にまず言われたのが「免許をとれ」だったんですよ。
結婚するまでにあわてて免許をとりに行って、車に乗るのもここに来て初めてだったし、やることなすことが初めての経験でした。
― こちらの生活に慣れるために努力はされたことを教えてください。
一代さん:このあたりは高齢化で祖父母の代が一番牛耳っていて(笑)。とにかく最初は友だちもいないし、同年代の人もいなくて。
そんなときに宮津の市街地でゲストハウスをされている方がいろいろと相談に乗ってくれて、その方が顔の広い方でいろいろと紹介してくれたので、Facebookをしていると友達がどんどん増えていった感じですね。
海平さん:「Airbnb」もその方がすすめてくれて、お宿の仲間というのがなかなか少なくて、歳も近いからというので、情報を共有しながら助け合っている面はありますね。
― 繋がりができると安心しますよね。海平さんは一代さんが宮津に来てくれて嬉しかったですか?
海平さん:それはそうですね(照)。
■「またきます」と言ってくれたり、手紙があったりすると、がんばろうという気になる
― お仕事に対するこだわりを教えてください。
海平さん:僕は基本的に仕事は料理を提供するのがメインになるので、やはり地産地消、それもなるべく自分の手でとったり、目で見て選んだものを新鮮な状態で楽しんでもらうというのが、ここの土地に合った食の楽しみ方かなと思うので、そこにはこだわっています。
― 地産地消、素敵ですね。
一代さん:お酒も地酒をメインに、わたしが選んで置いています。
わたしはとにかくお客さまに安心して、リラックスして泊まっていただけるようにしたいなと思っています。
― おふたりは民宿では一緒に料理をされたりするんですか?
一代さん:最初はわたしもと思ってたんですけど、夫と意見がどんどん別れだしたので、だったら料理は夫、部屋のことや事務的なことは私と、仕事を分けた方がスムーズにいくかなと思いまして、今はノータッチです。
宮津湾をのぞむ舟屋郡
― やりがいや魅力を感じるのはどんなときですか。
海平さん:やっぱりお客さんの声ですね。
帰り際に「またきます」と言ってくれたり、実際にまたきてくれたりとか、妻が廊下に設置した一言ボードになにか書き残してくれたり、手紙が置いてあったりすると、やはりがんばろうという気になりますね。
― それは嬉しいですよね。お客さんとのコミュニケーションも多いんですね。
一代さん:そうですね、アットホームなので。「おばあちゃん家にきたみたい」と言ってくださるお客さまもいます。
お子さんなんかも走り回ったりしてるので、そうやって楽しんでもらえる時間を過ごしてもらえるのはすごく嬉しいですね。
■非対面での対応、きっちり消毒や換気もして、かなり気は使っています。
― コロナ禍の影響はありますか?
一代さん:すごいですね。予約がかなりなくなったりしました。
うちは仕出しもしてるんですけど、そもそも集会などがなくなっていますし、売り上げにもかなり響いています。
― まさに大変な状況かと思いますが、何か対策はされていますか?
一代さん:もともと3組泊まれるんですけど、それを1組にして、使っていただくのは極力ご用意させていただいた1部屋にさせていただいてます。
お風呂とかトイレといった共同で使っていただくスペースを3組で使うとちょっと危ないかと思ったので、そういう形にさせていただきました。
私たちも極力非対面で対応させてもらってます。
― 密や接触を避ける努力をされているんですね。
一代さん:お食事を食べていただくのも、本来であれば温かいものを温かいうちにと思っていたんですけど、それも先にご用意させてもらって、そのかわりお品書きをしっかりご用意させてもらっています。
3部屋あるお部屋も連続して同じ部屋を使わないようにして、きっちりと消毒や換気もして、かなり気は使っています。
■名産の「伊根ぶり」を使ったぶりしゃぶセット
― 今回のぶりしゃぶも、元はコロナへの対策で企画されたものなんですよね。
海平さん:去年の春に緊急事態宣言が出た時に、うちも4月から6月まで休業して、やっぱり売り上げがないという不安でどうしようとなりまして。何もしないわけにはいかないので、お客さまにきてもらえないのならこちらからお魚を送ろう、ということになりました。
当時は希望の金額を聞いて、その金額に合わせて地魚を詰め合わせて送るということをやりました。
その後、通販はいったんストップしたんですけど、冬場はまた感染者が増えるだろうと思っていたので、魚を送るサービスをまた始めようということになりました。
― セットのぶりには「伊根ぶり」を使われているとか。
海平さん:ぶりしゃぶはこちらは「伊根ぶり」がすごく有名で、年末年始なんかに家族で集まってぶりしゃぶを食べる習慣があるんですけど、そういうサービスをこちらがしたらどうかと思って始めたのがきっかけです。
売り上げがそれでなんとかなればいいなというのはあるんですけど、それよりも結構、仕事をしてないと不安になるから、そんなメンタルケアみたいな意味でもやってみようというのはありましたね。
評判はとてもよくて、喜んでもらえています。
― 美味しく食べて応援ができるということですね!ぶりしゃぶ用の刺身の他にも色々入ってますよね。
海平さん:今回お送りさせていただくセットは、ぶりを切ったものと、ぶりの幽庵焼きを冷凍したもの、ぶりのアラ、だし昆布が入っています。
あとはお野菜だけ買っていただいたら、だしを昆布でとってしゃぶしゃぶができるし、旨みを出すためにぶりのアラをつけていますので、シメの雑炊まで美味しく食べていただけます。
― ぶりしゃぶセットや魚を送るサービスはコロナ禍が終息した後も継続する予定はありますか?
海平さん:やっぱり年末年始にけっこう注文があったので、今回は12月から3月までやりますけど、毎年やってもいいかなと思います。
■宮津の魅力を地元の人にも、県外の人にも感じていただけるように
― 伊根ぶりの他にはどんな名産がありますか?
海平さん:こちらではサワラがとれます。旬は冬から春にかけてなんですけど、通年美味しい魚ですね。
一代さん:夏は潜水漁にも出るので、夫がとってきた岩牡蠣を、夜にお客さまにお出ししたりします。それを目当てに来てくださるお客さまもいらっしゃいますね。
海平さん:夏はサザエやアワビなどもとっています。
― 潜水漁もされるんですね!
海平さん:素潜りでだいたい7〜8メートルまで潜ります。
― どなたから教えてもらったんですか?
海平さん:それは英才教育というか(笑)。
僕が小さい頃から、祖父と海へボートで漕ぎ出て、「この下に貝があるからとってこい」と言って落とされて(笑)。
僕は三兄弟で弟が2人いるんですけど、僕だけそれがうまくて「見込みがあるから」と言われて、お風呂に一緒に入ったら息を止めさせられたりしてました。それで教え込まれましたね。
― おじいさまからしたら、見込みは合ってたというところですね(笑)。
海平さん:祖父からしたら「まだまだや」と言うかもしれないですけど(笑)。
― そんな思い出の海も、美味しい魚も素敵な場所ですが、宮津の魅力はどんなところでしょうか?
海平さん:やっぱり伊根の舟屋と天橋立が近くて観光のスポットもあるし、食べ物はなんでも美味しいですね。
― 今後の目標や展望を聞かせてください。
海平さん:ぶりしゃぶのセットはコロナの影響から初めてやったんですけど、今のところやってよかったなという印象があって、これからも新しいことにチャレンジしていきたいなと思います。
うちは県外のお客さまがどうしても多くなるので、移動の自粛要請がされると、やっぱり仕事になりません。
こういう機会なので、マイクロツーリズムのような、近隣や地元の方に還元できるなにかができればと、そういうことを考えています。
一代さん:わたしは夫とは反対に、県外とか市外の人向けになにかできたらなとは思っています。
ここの魅力を、ステイホームでも体験できたり、感じていただけるようなサービスを考えていけたらなと思っています。
― おふたりのこれからのアイデアを楽しみにしています!今日はありがとうございました。
Information
この商品について
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民宿 井筒屋
〒626-0202 京都府宮津市字大島237
[TEL] 070-5347-8406
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